2022年6月19日(日)、東京ドームにて行われた『THE MATCH 2022(ザ・マッチ)』の第14試合で、SB日本スーパーウェルター級1位・海人と第2代K-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明が対戦。この試合は、「68.5kg契約」「3分3ラウンド延長1ラウンド(引き分けなしのマスト判定)」の対戦ルールで実施されました。
試合展開リアルタイムレポート
1ラウンド:蹴りを走らせる両者。カーフを蹴り合う。距離が近くなる。海人のパンチが野杁のこめかみを捉えるが、野杁は効いていないとアピール。野杁の得意な距離。野杁のボディが強烈な音を立てる。野杁のハイキック。冷静にガードする海人。近距離で展開が進み、ゴング。ジャッジは10-10。
2ラウンド:海人のパンチと蹴りが野杁を捉える。多少のダメージが見える野杁。海人は野杁のガードの隙間を突き刺す。パンチが野杁の顔面を捉える。ふらつく野杁。しかし前に出る、ペースを崩さない。海人のパンチが飛ぶが野杁もスリッピングアウェイでいなす。ジャッジは10-10。
3ラウンド:ローの蹴り合いで試合がスタート。コーナーに追い詰めてパンチをまとめる野杁。海人もパンチを返していく。野杁はいつも通りプレッシャーをかけていくが、海人も引かない。一歩も引かない展開が続く。互いにクリーンヒットを許さず、そのままゴング。
ジャッジは30-30,30-30,30-30でドロー。延長戦へ。
延長ラウンド
互いに涼しい顔でスタート。パンチとローキックが交錯する。海人のローで若干野杁の脚が流れる。パンチをまとめる海人。野杁はガードするが手を返せない。飛び膝を狙う野杁、しかし当たらない。海人のボディが刺さる。野杁も膝を返すが、海人のパンチと蹴りが返ってくる。海人優勢のまま、ゴングが鳴る。
試合結果|延長判定で海人が勝利
延長ラウンド判定3-0で海人が勝利。K-1の“怪物”野杁正明を下した。試合展開としては、海人のシャープな打撃が野杁の顔面を捉える場面が目立った。特にパンチの技術力では明確に海人が上回ったように思える。野杁は得意のボディ打ちとローキックでダメージを与え切れなかったことが痛い。野杁の得意な「超近距離」でも海人は一歩も引かずに互角以上に打ち合い、野杁の攻撃パターンが読まれている部分もあったのか、延長ラウンドは全体を通して海人が自分のペースで試合を展開していた。国内中量級の頂上決戦は、“SBの至宝”海人に軍配が上がった。