2022年6月19日(日)、東京ドームにて行われた『THE MATCH 2022（ザ・マッチ）』のオープニングファイトで、那須川天心の実弟・那須川龍心とK-1甲子園2021 -55kg王者・大久保琉唯（おおくぼるい）が対戦。この試合は、「53kg契約」「3分3ラウンド延長1ラウンド（引き分けなしのマスト判定）」の対戦ルールで実施されました。
試合展開リアルタイムレポート
1ラウンド：左ジャブから入る大久保。右の強いローキック。パンチが交錯。大久保の左ジャブが刺さる。リング中央から圧力をかける龍心。徐々に大久保が前に出てくる。龍心は圧力をかけ続ける。ここでゴング。若干、大久保が優位か。
2ラウンド：中間距離から右ミドルを走らせる大久保。中に入りたい龍心。ローキックの応酬。中央で距離の探り合いから打ち合い。大久保の後ろ回しが当たり龍心が転倒、だがダウンではない。龍心は懐に踏み込んでパンチを振る。ゴングがなるも、明確な差はなし。
3ラウンド：前に出る龍心。蹴りで迎え撃つ大久保。膝を多用する。互いに単発の攻撃が増え、クリーンヒットがない。大久保の左ミドルと膝蹴りが龍心の腹に入る。苦しそうな龍心。明確なダメージはないものの、大久保か。
試合結果｜大久保琉唯の勝利
3ラウンド判定で大久保琉唯が勝利（ジャッジ3名とも30-29）。
リーチ差を活かして左ジャブや左ミドル・テンカオの膝を上手く使い、中間距離を制したことが勝因か。特に3ラウンド中盤の左ミドルとテンカオによるボディ攻めは、那須川龍心に少なからずダメージを与えていたように思われる。一方の那須川龍心も懐に飛び込んでパンチをヒットさせる場面を作ることはできたが、クリーンヒットさせることが叶わなかった。身長差10cmというリーチ差のためにパンチやキックが届かない場面もあり、現時点では大久保のほうが地力の面で上回った印象だった。